今宵はちょっと映画でも

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『沈黙の艦隊 北極海大海戦』感想/ほんとうに世界の平和のことを考えたことありますか

原子力潜水艦やまとが独立国家になる・・なんてのは確かに画期的でありえない話ですが、じゃあ私たち、いままで世界の平和についてどのくらい真剣に考えたことがあるだろうって、誰かに頭を殴られたようにハッとしました。

『遠い山なみの光』感想/原作を読んでない人がどう感じるのかはわからないですが

カズオ・イシグロの最初の長編小説の映画化。脚本・監督は「ある男」の石川慶。主演の広瀬すずが主人公・悦子の複雑な内面を演じ切ることに成功していました。

『国宝』吉沢亮の代表作になると彼は言ったが・・

原作者・吉田修一が黒衣になって3年間取材した歌舞伎の世界が赤裸々に描かれています。この物語はフィクションですが、実際に外の世界から飛び込んで人間国宝になった方も。

『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』思わぬ名作の誕生かも

長野県警のメンバーと毛利小五郎が活躍する。というとちょっと地味に聞こえますが、内容は骨格のしっかりした推理サスペンスになっています。

『新幹線大爆破』いい、これは。

1975年の「新幹線大爆破」のリブート版。今回はJR東日本が全面協力。美しいはやぶさの映像もふんだんに出てきます。ノンストップで展開するパニック度はオリジナルを超えたように感じました。

『夜明けのすべて』感想/つらいときに誰かが救ってくれるならどんなにいいだろう

パニック障害とPMS。だれにも起こりうる身近な疾患にもかかわらず、その認知度は低いように思います。

『教皇選挙』感想/この作品がアカデミー作品賞を取れなかったのは・・

教皇選挙、つまりコンクラーベ。キリスト教最大の教派であるカトリックの最高指導者ローマ法王を選出する選挙。陰謀とかスキャンダルとか、カトリック教会が許すはずないから。

『侍タイムスリッパー』感想/異様なまでの熱意を感じる

この映画を突き動かしているのは、作り手の人たちの異様なまでの熱意に他ならないでしょう。

『関心領域』感想:重いテーマだが直視すべき事実

完成までに10年を費やしたこの作品。見なくてはならないのは塀の向こうであり、聞かなくてはいけない音はずっと背景に流れているのです。

『わたしは最悪。』感想

何が最悪かというと、世間一般の古い常識からすると、最悪ってこと。ただそれだけ。

『ザ・クリエイター/創造者』感想

近未来の地球ではAIがからんだ戦争がほんとうに勃発するのか、と思いたくなるくらいAIは想像を超えて進化している。だけどちょっと救いがあるのがこの映画。

『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』感想

1970年のアメリカの寄宿舎学校を舞台に描かれる少しほろ苦いコメディドラマ。そのほろ苦さはズンと心に残りつつ、温かくもなる巧みな脚本でした。

『To Leslie トゥ・レスリー』感想

主役のアンドレア・ライズボローの迫真の演技は見事としか言いようがないです。ただ、ストーリーにはリアルさが欠けていました。しかし、そういう一方からの見方だけでとらえていい作品とは思いません。

『アイミタガイ』感想

相身互い身(同じ境遇にある者同士が同情し助け合うこと)の小略語である相身互い。最近あまり使われない表現です。やさしい言葉ですよね。

『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』感想

監督:アン・リー 2度目のアカデミー賞監督賞を受賞。映像美の素晴らしさばかりではない、人間の心の限りない深さの物語です。

『エンパイア・オブ・ライト』感想

映画と映画館を愛する人ならばわかるのでしょう、その光の意味が。

『ラスト・エンペラー』感想

1987年 監督:ベルナルド・ベルトルッチ 清国最後の皇帝であり満州国皇帝だった愛新覚羅溥儀(アイシンカクラ フギ)の自伝をもとにその生涯を描きました。

『哀れなるものたち』感想

2023年 監督:ヨルゴス・ランティモス エマ・ストーンが2度目のアカデミー主演女優賞を受賞。原作小説の1部分のみを映画化しています。賛否ある作品ですがクセになる人も続出。

『ラストマイル』感想

2024年 脚本:野木亜紀子 監督:塚原あゆ子 主演:満島ひかり 主題歌:米津玄師 これだけでじゅうぶんオールスターだけど、本編にはもっとゾロゾロ出ています。

『13人の命』感想

2022年 監督:ロン・ハワード 2018年に起きたタイのタムルアン洞窟の遭難事故の救出活動を映画化。

『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』感想/この映画がもたらしたもの

ディズニーランドのアトラクションから生まれたこの痛快な映画は、その後の映画界にどう影響を与えたのでしょうか。

『ファントム・スレッド』感想

Phantom Threadとは、見えない糸、もしくは幻の糸という意味でしょうか。 夫婦のことは夫婦にしかわからないと言いますが、ではなぜ他人にはわからないことをわざわざ物語にしたのでしょう。

『オフィサー・アンド・スパイ』感想

2019年 監督:ロマン・ポランスキー 原題:J'accuse この作品でヴェネチア国際映画祭銀獅子・審査員大賞を受賞したポランスキー監督でしたが、自らの性加害の罪によって人々からは抗議のため背を向けられることに。無実の罪を糾弾した映画でしたが、何とも皮…

『リコリス・ピザ』感想

脚本・撮影・監督:ポール・トーマス・アンダーソン。まだ青春の中にいるのかこの監督は、と思わせるみずみずしい脚本に心がきゅんとします。

『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』感想

2023年 ニコラス・ウィントンを演じたアンソニー・ホプキンス。この人があのハンニバル・レクター博士だなんてまったく思えない。御年86歳。あの頃の勢いはもう無いが、老練な芝居は健在。

『aftersun アフターサン』感想

2022年 監督・脚本:シャーロット・ウェルズ アカデミー主演男優賞にノミネートされたポール・メスカルの繊細な演技は秀逸でした。

『ゴヤの名画と優しい泥棒』感想

原題:The Duke イギリス映画 ロジャー・ミッシェル監督の長編映画の遺作です。Dukeとは公爵、公のという意味合い。

『ルックバック』感想/忘れられない1作です 

チェンソーマンの藤本タツキによる長編漫画のアニメ化。すべてのクリエイターに捧げられているように感じます。脳裏をよぎるのは京アニの事件。何度も何度も泣きました。

『日の名残り』感想

1993年 原作:カズオ・イシグロ 主演:アンソニー・ホプキンス 原題:The Remains of the Day 原作の雰囲気を忠実に再現しつつ、物語の主題はちょっと違うようです。

『ミッドサマー』感想

監督は「ヘレディタリー/継承」のアリ・アスター。主演はフローレンス・ピュー。「胸糞映画」と称されるが、そんなことはない。新しいジャンルの映画だと思います。