2025年 劇場版28作目。長野県警のメンバーと毛利小五郎が活躍する。というとちょっと地味に聞こえますが、内容は骨格のしっかりした推理サスペンスになっています。これは思わぬ名作の誕生なのかも。
あらすじ
小五郎が警視庁の刑事だったころの親友ワニが急に会いたいと電話をかけてきた。しかし指定された場所に行くと、銃声が響き、何者かにワニは殺されてしまう。
実はワニは10か月前に起きた事件を追って、長野県からもどったばかりだった。彼が追っていたのは、強盗犯を追跡中の長野県警の大和刑事が雪山で何者かに狙撃され、雪崩に巻き込まれ重傷を負った事件だった・・
感想
「タラタ~ラ~・・」オープニングに流れるいつものテーマソングが聞こえると、昔を思い出してなんだかウルウルしてしまいます。
こどもたちとさんざん見ていた「名探偵コナン」。何年たっても音の記憶というのは消えないのだなあとしみじみ。
さて今回の作品、下馬評では長野県警という地味なメンバーではお客を呼べないのでは、とされていたのですが、フタを開けてみると評価がどんどん上がり、いつもより大ヒットを記録。
それもそのはず。ストーリーの骨格がしっかりしていて、大人も飽きさせない早い展開の推理サスペンスになっているのです。
劇場版コナンの中では「ゼロの執行人」がその人気を決定づけたと言われていますが、あまりにも大きすぎるテーマに、大人はちょっと引き気味になったのも事実。
それに対して今回は地に足の着いたコナンと言えるような、また劇場版にふさわしい雪山ロケや、巨大パラボラアンテナなど大きいスケールの絵も用意され、それでいてアクションもちゃんと散りばめた、実におさまりのいいコナンが出来上がっていました。
子供にもわかるようになのか、全体にみんながゆっくりしゃべるのが少し気になりましたので、誰か子供の意見をちゃんと聞いて改善したほうがいいかもしれません。
それにしても相変わらず公安のひとばっかり出てきます。そんなにあちこちにいるかね、と思っちゃいます。
安室さんの声が変わったのは違和感ないと言われていますが、私はなんか違うなあと。(左手は添えるだけって聞こえてきそうで。。)それは小五郎の声もなんか違うのですが、これは仕方ないですね。
ともあれ、映画批評サイトの星の数が普通だったけど、「よかったよ」という人の意見を信じて、劇場で観たのは大正解。こんなに充実して満足した2時間を過ごしたの久しぶりだったかもしれない。映画館、行くべきです。