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『正体』感想/横浜流星の俳優としての正体を見た

出典:映画.com

 

横浜流星とはこういう俳優なのか、ということを知るための取説のような2時間。

 

あらすじ

凶悪な殺人事件の犯人として死刑判決が出た18歳の鏑木慶一(横浜流星)が刑務所から脱走した。

 

名前を偽り、姿を変えて逃亡生活をする鏑木。刑事の又貫(山田孝之)の執拗な追跡をなんとかかいくぐり、ある目的を果たすためにも捕まるわけにはいかなかった・・

 

感想

横浜流星は、名前やビジュアルからチャラい人物のようにみえてしまうのですが、実はまったく正反対の人のようです。役への研究心や取り組み方が、演技にもにじみ出ています。

 

「正体」は染井為人原作のベストセラー小説。逃亡中の鏑木が関わる人物たちによって、鏑木の人物像つまり正体が明らかになっていくのですが、その鏑木を演じた横浜流星の、役の掘り下げ方が真面目な彼の性格を反映しています。

 

殺人犯として追われ、不器用に人と関わりながら、そのうち周りの人々はだんだんと気持ちが変化していく。どうして変化するのか。それは、横浜流星の儚いような佇まいとセリフによって観客の気持ちも変化していきます。

 

ただし、それはうまい演技によるものだろうけど、持って生まれた素材の素晴らしさもあるなとやっぱり感じてしまいます。

 

これは、ポスターや予告編ではあまり伝わらないところ。特にポスターではただの詐欺師なのかと勘違いしてしまった。彼の顔立ちはそれぐらい悪の要素も秘めているのです。

 

だから将来的にはもっともっと複雑な人物像を演じていくことだろうと期待できます。ただいまのところアイドル的な存在でもあるのでほんとうに悪い人物は演じないのでしょうがそれはちょっと残念です。

 

ともかく、2時間たっぷり横浜流星のPVをみたような気にもなるこの作品。それだけ印象に残る俳優さんでもあるのだろうと思いますが、やはり立ち位置が人気俳優というところで結末が原作と違うのもしょうがないのでしょうか。

 

ただしラストの数分間。これは原作とは違っているらしいのですが、この数分間からの結末は、そのまま受け止めてもいいのか、夢ではないのか、とあとから思い始めている今日この頃・・

 

 

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