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『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』感想/ダニエル・クレイグ最後のボンド

2021年 コロナで何度も延期になりようやく劇場公開。ダニエル・クレイグが演じた最後のボンドにふさわしい、驚愕のラスト。

あらすじ

現役を退きジャマイカで穏やかな生活を送っていたボンドのもとに、CIA出身の旧友フィリックス・ライターが訪れる。

 

誘拐された科学者を救出するという任務に就いたボンドは、不気味な黒幕と対決することとなる・・

 

感想

ダニエルになってからストーリーは一貫したお話になっているこの5作品。できれば4作品全部観てから、これをご覧になるのがベストですが、無理ならスペクターだけでも観てください。

 

以前にも書きましたが、「スカイフォール」と「スペクター」はサム・メンデス監督作品、別格に面白いです。しかしこの「ノー・タイム・トゥ・ダイ」もそれほど負けていない、ダニエルの有終の美を飾るにふさわしい作品となっています。

 

原題:No Time to Die は、「死ぬヒマもない」という意味。作中で「時」というセリフが何度も出てきます。ボンドの言葉「時間はいくらでもあるさ」にこのうえなく感動しました。(観ればわかります)

 

ビリー・アイリッシュの歌う主題歌と対をなすように使われた、「女王陛下の007」の曲。過去の007へのオマージュが随所に見られ、キャリー・フクナガ監督がこの作品の監督を万感の思いでされているのが伝わってきます。

 

ただひとつ、日本の能面をかぶるサフィンラミ・マレック)。表情のない仮面のような人物像は、スペクターの首領を上回る怖さを求められていますが、どちらも、そんなに怖くない、ということだけが、私にとって「スペクター」、「ノー・タイム・トゥ・ダイ」を通じて残念なところであります。