2023年公開。ジャズを聞かないからとか、原作漫画を読んでいないからとか、そんなことはいいから、とにかくこれは観るべき映画です。
あらすじ
仙台に暮らす高校生・宮本大(山田裕貴)はジャズに魅せられ、河原でテナーサックスを練習してきた。
卒業して上京した彼は、高校の同級生・玉田(岡山天音)のアパートに転がり込む。あるときライブハウスで凄腕ピアニスト・沢辺雪祈(間宮祥太郎)と出会うのだった・・。
感想
心震える。感動する。私たちが映画を観るのは、それを実感したいから。
だとするとこの映画は、映画を好きな人にとって、まさに「観たい映画」になると私は思います。
BLUE GIANTとは何かについて映画の後半で少し語られます。ですが意味についてはどうでもいいです。
もっと言えば、ジャズを知らなくても、興味が無くても、また原作を全く読んでいなくても、そんなことは全く関係ありません。
サックスの音が始まる・・そして、その瞬間にやられます。「これか!」と。そのとき青い炎が画面から飛び火して観客の心に燃え移ります。
この作品を観た方が口々に言う「泣いた」という感想。それがこれなんだと納得しました。主人公が奏でるテナーサックスの音に、音楽に感動するのです。
全てに前向きな、真っすぐな18歳の青年「大」。彼の生きざま、仲間との友情に感情移入していくと、さらにもっと演奏が心に響いてきます。
心が震える。鳥肌がたち、自然と涙が出るのです。
アニメとしては、ことさらに美しい画面ということはありません。声優さんも有名俳優ですが、良くも悪くもないと言えます。
では何がこんなにこの映画を良くしたのか。この映画には何があるのだろう。
(大人が忘れ去った、夢があるのだろうか)
それは・・原作者、完成度の高いオリジナル曲の作曲者、すべての作り手の人たちの熱量もしくはジャズへの想いか。(それにしてもなんといい曲ばかりなのか!)
とにかくまずは、ジャズに対する認識がガラリと変わったことは事実です。