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『ベイビー・ブローカー』感想/ソン・ガンホの存在感と演技力は本物だと証明した是枝監督

出典:映画.com

 

2022年 是枝裕和監督 カンヌ映画祭で最優秀男優賞(ソン・ガンホ)、エキュメニカル審査員賞受賞。エキュメニカルとはキリスト教の統一の意。人間の内面を豊かに描いた作品に贈られる賞のようです。

 

あらすじ

 

借金に追われるクリーニング屋のサンヒョン(ソン・ガンホ)と、赤ちゃんポストのある施設で働くドンス(カン・ドンウォン)には、「ベイビー・ブローカー」という裏の顔があった。

ある夜、2人は若い女ソヨン(イ・ジウン)が赤ちゃんポストに預けた赤ん坊をこっそりと連れ去る。しかし戻ってきたソヨンは赤ちゃんがいなくなっていることに気づく・・

 

感想

 

ソン・ガンホ。この人の存在感は不思議です。空気のようにふわっとそこに居てとても自然。なのにだんだんと大きく重たくなってくる。すごい俳優さんです。

 

佇まいはどの映画でも「素朴な人」の印象は変わらない。でも彼がセリフを発するとそのシーンはリアルで面白くなるのです。

 

撮影ではテストのたびに、違う新しい演技をするという。どれだけ引き出しがあるのだろう、と思います。

 

そんな彼が演じたサンヒョンというブローカーは、何かを背負いながら心は温かいという人物。ロードムービー的な展開の中で、だんだん心を通わせていく人々の中心にいて、物語のカナメの役割をしています。

 

そのため、最終盤に姿を消した展開になったのは、少し物足りないラストになってしまいました。2時間かけてソン・ガンホにも感情移入していっただけに、ここはしっかり登場して終わらせてほしかった。

 

この終わり方が是枝さん流っぽいなという気もしますが、もったいないという印象も持ちました。

 

 

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