いい映画さがし

あのとき見逃した映画は名作だったかもしれない

『ドント・ルック・アップ』映画のあらすじと感想

2021年 レオナルド・ディカプリオ主演のブラックなコメディ。すごいスターキャストがいっぱい出ています。

あらすじ

落ちこぼれ気味の天文学者ランドール・ミンディ教授(レオナルド・ディカプリオ)はある日、教え子の大学院生ケイト(ジェニファー・ローレンス)とともに、地球に衝突する恐れがある巨大彗星の存在を発見し、世界中の人々に迫りくる危機を知らせようと躍起になる。

仲間の協力も得て、オーリアン大統領(メリル・ストリープ)とその息子で大統領補佐官のジェイソンと対面する機会を得たり、陽気な朝のテレビ番組「デイリー・リップ」に出演するなどして、熱心に危機を訴えてまわる2人。

しかし人類への警告は至難の業で、空回りしてばかり。そのうちに事態は思わぬ方向へと転がっていき……。映画.com

感想

とにかく皮肉皮肉の連続。アメリカ人がアメリカのことこんなに皮肉っていいの?っていうぐらい。

最初は面白おかしかったけれど、よく考えてみたら、確かにもしも何か危険なことが起きたとしても、国家は国民をちゃんと助けてはくれないかもしれないな、思えてきました。

コロナで私たちもいろいろ体験済みですので、このたたみかけるような皮肉も他人ごとではない気がしてきます。

メリル・ストリープは大のアンチ・トランプ派でしたが、今回のアホ大統領役はかなりノリノリで演っています。ケイト・ブランシェットマーク・ライランスも本当に楽しそう。

ドント・ルック・アップ(空を見るな)ってこういうことか、と途中でわかるのですが、無理やり盛り上げていく脚本は、最後のオチも含めてどこかで既視感ありなので、

すべて含めて逆オマージュ、つまり皮肉ってことですね。なるほどです。

ところでディカプリオ、横に大きくなっちゃいました。ティモシー・シャラメとのシーンでは、昔の美しいディカプリオを思い出したりして不思議な感覚に。

最後に、私が一番ハマったのはケイトのジェニファー・ローレンス。この人はやっぱり弾けた演技が似合う。

それにしてもみんな俳優さんたちはとっても楽しそうでした!