今宵はちょっと映画でも

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2024-01-01から1年間の記事一覧

『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』感想

1970年のアメリカの寄宿舎学校を舞台に描かれる少しほろ苦いコメディドラマ。そのほろ苦さはズンと心に残りつつ、温かくもなる巧みな脚本でした。

『To Leslie トゥ・レスリー』感想

主役のアンドレア・ライズボローの迫真の演技は見事としか言いようがないです。ただ、ストーリーにはリアルさが欠けていました。しかし、そういう一方からの見方だけでとらえていい作品とは思いません。

『アイミタガイ』感想

相身互い身(同じ境遇にある者同士が同情し助け合うこと)の小略語である相身互い。最近あまり使われない表現です。やさしい言葉ですよね。

『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』感想

監督:アン・リー 2度目のアカデミー賞監督賞を受賞。映像美の素晴らしさばかりではない、人間の心の限りない深さの物語です。

『エンパイア・オブ・ライト』感想

映画と映画館を愛する人ならばわかるのでしょう、その光の意味が。

『ラスト・エンペラー』感想

1987年 監督:ベルナルド・ベルトルッチ 清国最後の皇帝であり満州国皇帝だった愛新覚羅溥儀(アイシンカクラ フギ)の自伝をもとにその生涯を描きました。

『哀れなるものたち』感想

2023年 監督:ヨルゴス・ランティモス エマ・ストーンが2度目のアカデミー主演女優賞を受賞。原作小説の1部分のみを映画化しています。賛否ある作品ですがクセになる人も続出。

『ラストマイル』感想

2024年 脚本:野木亜紀子 監督:塚原あゆ子 主演:満島ひかり 主題歌:米津玄師 これだけでじゅうぶんオールスターだけど、本編にはもっとゾロゾロ出ています。

『13人の命』感想

2022年 監督:ロン・ハワード 2018年に起きたタイのタムルアン洞窟の遭難事故の救出活動を映画化。

『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』感想/この映画がもたらしたもの

ディズニーランドのアトラクションから生まれたこの痛快な映画は、その後の映画界にどう影響を与えたのでしょうか。

『ファントム・スレッド』感想

Phantom Threadとは、見えない糸、もしくは幻の糸という意味でしょうか。 夫婦のことは夫婦にしかわからないと言いますが、ではなぜ他人にはわからないことをわざわざ物語にしたのでしょう。

『オフィサー・アンド・スパイ』感想

2019年 監督:ロマン・ポランスキー 原題:J'accuse この作品でヴェネチア国際映画祭銀獅子・審査員大賞を受賞したポランスキー監督でしたが、自らの性加害の罪によって人々からは抗議のため背を向けられることに。無実の罪を糾弾した映画でしたが、何とも皮…

『リコリス・ピザ』感想

脚本・撮影・監督:ポール・トーマス・アンダーソン。まだ青春の中にいるのかこの監督は、と思わせるみずみずしい脚本に心がきゅんとします。

『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』感想

2023年 ニコラス・ウィントンを演じたアンソニー・ホプキンス。この人があのハンニバル・レクター博士だなんてまったく思えない。御年86歳。あの頃の勢いはもう無いが、老練な芝居は健在。

『aftersun アフターサン』感想

2022年 監督・脚本:シャーロット・ウェルズ アカデミー主演男優賞にノミネートされたポール・メスカルの繊細な演技は秀逸でした。

『ゴヤの名画と優しい泥棒』感想

原題:The Duke イギリス映画 ロジャー・ミッシェル監督の長編映画の遺作です。Dukeとは公爵、公のという意味合い。

『ルックバック』感想/忘れられない1作です 

チェンソーマンの藤本タツキによる長編漫画のアニメ化。すべてのクリエイターに捧げられているように感じます。脳裏をよぎるのは京アニの事件。何度も何度も泣きました。

『日の名残り』感想

1993年 原作:カズオ・イシグロ 主演:アンソニー・ホプキンス 原題:The Remains of the Day 原作の雰囲気を忠実に再現しつつ、物語の主題はちょっと違うようです。

『ミッドサマー』感想

監督は「ヘレディタリー/継承」のアリ・アスター。主演はフローレンス・ピュー。「胸糞映画」と称されるが、そんなことはない。新しいジャンルの映画だと思います。

『マトリックス』感想

監督・脚本:ウォシャウスキー姉妹 斬新なストーリーと高度な撮影技術はその後の映画に大きな影響を与えました。

『セッション』感想

原題: Whiplash デイミアン・チャゼル監督が28歳のときの作品。監督自身の経験がもとになっているようです。音楽好きでなくとも、一度は見ておきたい作品。

『たかが世界の終わり』感想

グザヴィエ・ドラン監督・脚本。カンヌ映画祭のパルムドールを争いましたが、酷評もされています。

『ニトラム/NITRAM』感想

オーストラリアで1996年に起きた、無差別銃乱射による大量殺人事件の犯人マーティン・ブライアントの生い立ち・事件の背景を描いています。この映画は世界的に評価され、主演のケイレブ・ダンドリー・ジョーンズもカンヌ映画祭の男優賞などに輝きました。

『サイン』感想/M・ナイト・シャマランの世界にようこそ

メル・ギブソン、ホアキン・ファニックスが兄弟役で共演。シャマラン監督得意の心理的に怖いシーンはさすがの上手さ。 シックスセンスを超えてないが、これはこれでよくできたサスペンス

『白いリボン』感想/カンヌで最高賞はうなずける

監督のミヒャエル・ハネケはさまざまな問題を世に投げかけるような作品を作り出してきました。「ピアニスト」では画面を直視できないほどに何かを突き付けられたような気がしましたが、この作品も実は世界中の人々に鋭いメッセージを送っているように思えま…

『オッペンハイマー』感想

出典:映画.com 2023年 クリストファー・ノーラン監督が人類にとっての最悪な発明と言える原子爆弾の開発者「オッペンハイマー」の物語を描きました。日本人にとっては心にちくっと刺さります。 あらすじ 第2次大戦中、物理学者のロバート・オッペンハイマー…

『デューン 砂の惑星 PART2』感想

監督:ドゥニ・ヴィルヌーブ これはティモシー・シャラメの映画と言ってもいいでしょう。壮大なCGと音楽、わきを固める役者さんもすごいのですが、ポール(ティモシー・シャラメ)が印象に残りすぎます。

『ある男』感想/じっくり引き込まれる上質なサスペンス

原作:平野敬一郎 主演:妻夫木聡 大人の鑑賞に堪えうる、まじめな日本映画が数少ないことを常に憂いていますが、この作品は光明に思えます。

『落下の解剖学』感想

カンヌ映画祭パルムドール受賞作品。良いか悪いか、などと軽々しく批評できない、繊細で厚みのある作品。そして優れた人間ドラマだと思いました。

『ヴィレッジ』感想/シャマラン監督お得意の大どんでん返しだけど盗作疑惑が・・

監督:M・ナイト・シャマラン ホアキン・ファニックス、エイドリアン・ブロディ、ウイリアム・ハートなどそうそうたるメンバーの中で堂々と主役を張ったプライス・ダラス・ハワードがめちゃくちゃきれい。ロン・ハワード監督の娘さんです。