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『エリザベス』感想/ケイト・ブランシェットの凄さがわかる

1998年 ケイト・ブランシェット主演。エリザベス一世の前半生を描いています。

あらすじ

16世紀イングランドカトリック派の女王メアリーはプロテスタントを激しく弾圧し、王位継承者であるプロテスタント派の異母妹エリザベス(ケイト・ブランシェット)をロンドン塔に幽閉する・・。

 

感想

あらためてケイト・ブランシェットの演技力の凄さがわかる作品。こんなにセリフが光のようにピーっと観客のところに届くんだと、ある種の感動を覚えるシーンも。

 

ただしこういう映画はその国の歴史をある程度勉強しておかないと、面白さが半減するかもしれません。大英帝国と呼ばれたイギリスも、この時代にはまだ政情が不安定でしたが、エリザベス1世が統治した44年間でイギリスは国として安定しました。

 

いろいろな説がありますが、素晴らしい女王だったと思われます。この映画ではその前半生の、悩み苦しみながら女王になっていく様子が描かれます。現代よりもずっと残虐で、男女関係も盛んな時代。

 

ジェフリー・ラッシュリチャード・アッテンボローなど名優のおかげもありますが、知らない国のお話でもちゃんと入り込むことができたのは脚本が良いからでしょう。のびのびとうまい演技をするケイト・ブランシェットを楽しむ映画としては最適かもしれません。

 

また、殺し屋としてダニエル・クレイグがチョイ役で出ていますが、これが実にいいのです。

 

女王を殺すために暗い廊下を歩いてくる姿は圧巻とも言える存在感。この作品のあと007に起用されたそうですが、納得できます。

 

こういう細部にこだわった演出こそが作品の出来を左右します。16世紀のイギリスを描いた作品はいろいろありますが、こちらはかなりお勧めかと思います。