いい映画さがし

あのとき見逃した映画は名作だったかもしれない

『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』映画のあらすじと感想

2022年公開。グリンデルバルドがジョニー・デップではなくなった。しかしむしろ私はマッツ・ミケルセンにとても期待していたのでした。

あらすじ

魔法動物を愛するシャイでおっちょこちょいな魔法使いニュート(エディ・レッドメイン)が、恩師のアルバス・ダンブルドアジュード・ロウ)や魔法使いの仲間たち、そして人間(マグル)と寄せ集めのチームを結成し、史上最悪の黒い魔法使いグリンデルバルドに立ち向かう。

その中で、ダンブルドアと彼の一族に隠された秘密が明らかになる。ホグワーツ城ホグズミード村など、「ハリー・ポッター」シリーズでおなじみの場所も多数登場。映画.com

感想

グリンデルバルドが誰になっても、そういう問題ではありませんでした。それ以前にストーリーの魅力が乏しすぎるのです。平たく言えば、つまらない。

実は、グリンデルバルドがマッツ・ミケルセンになると聞いて、密かに私は期待を抱いていました。007など数々の作品に出演し、主役をくうほどの存在感を示してきたマッツ・ミケルセンなら、あのジョニデがねちっこく演じていた役でもそれを忘れるほどの演技を見せてくれるだろうと。

ところがしかし。どんな名優でも、さえない脚本ではどうにも太刀打ちできません。

どう考えてもファンタビは、最初の「魔法使いの旅」が一番面白く、どんどん話が矮小化してつまらなくなっていっています。

魔法動物などをCGで圧倒的に見せる技術は素晴らしくても、映画の良し悪しの根幹は、言うまでも無くストーリーそのものです。

マッツ・ミケルセンや、エディ・レッドメインジュード・ロウ他の名優たちがどんなにいい演技をしようと、観客があっと驚いたり惹きつけられたりするためには、「ストーリーが面白い」という基本的なところがだめだと、まったく元も子もないということになります。

これだけの大作、大金をつぎ込んだ作品であっても、その基本的なところがグラグラしているため、どんなにきらびやかに飾り付けをしても、一瞬はごまかすことができても、ちゃんと観た人は気づくのです。

観客をあなどると、どうなるか。おそらく興行収入はクリアできても、作品は人々の心に残らないでしょう。

だけどそんなことどうでもいい、と作り手が思っていたとしたら、それならばもう仕方ないですがね。