2019年 ヘレン・ミレンとイアン・マッケランの演技合戦。何か隠してるなあ、と思いながら観ていたらそのとおりだった。
あらすじ
ロイ(イアン・マッケラン)は相手と親しくなり信用させて、うまく大金を奪うというベテランの詐欺師だった。
あるときインターネットのサイトでベティ(ヘレン・ミレン)という老女と知り合う。かなりの資産を持っていると思われるベティの家に、うまく転がり込むことに成功したロイ。
ベティの孫のスティーブンはロイを怪しく思っているが、それでもなんとかベティをうまく騙し、投資詐欺は成功したかに見えた・・。
感想
ロード・オブ・ザ・リング、ハリーポッターのイアン・マッケランが老詐欺師を演じます。しかし騙す相手がヘレン・ミレンとなると、これはただでは済まないな、と直感しましたがそのとおりでした。
加えて名優がふたり、ガチンコ勝負となると、おもしろい映画にならないはずはない。
ただし、「ええ?」という意外性はそこまでは無く、「これは何かあるな」という、その期待度の通りの「何か」だったように思います。
ですが、せっかくの趣あるパディントンの街並みや、名優たちの含みある演技は、これはこれで完成されており、この世界をぶちこわすような秘密は必要ないとも言えます。
ちょうどいいぐらいのどんでん返しと、落ち着いたラスト。この映画はこれでいい、と納得できました。