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あのとき見逃した映画は名作だったかもしれない

『天地明察』映画のあらすじ&感想

2009年 「おくりびと」の滝平洋二郎監督、岡田准一、宮﨑あおい共演。

あらすじ

江戸時代前期、碁打ちとして徳川家に仕え、算術や星にも熱心な青年・安井算哲(後の渋川春海)は、4代将軍家綱の後見人で会津藩主・保科正之に目をかけられる。

その頃の日本では、800年にわたり使われてきた中国の暦にずれが生じはじめており、算哲は保科から新たな暦を生み出すという一大計画の責任者に任命される。映画.com

感想

この映画でふたりは仲良くなったんだなあと思うと、夫婦のシーンはそれに気を取られてしまい、ストーリーが入ってきませんでした。

安井算哲(渋川春海)は実在の人物で、原作小説は数々の賞を受賞しています。面白いはずはないストーリーに助けられ、また演技力のある宮﨑あおいにも助けられ、岡田准一は芯の強い人物をなんとか演じていますが、彼は強い役でないとしっくりこないなと思いました。

最後がわかっているお話に観客を引き込む脚本を書くのは、それはきっと至難の業なのでしょうが、どことなくリズムが悪く、どことなく歯切れが悪い。

原作を読んでいないからわかりませんが、もう少し客観的に日本のこれまでの流れがありそれは素晴らしい文化であり、しかしながら新しい研究結果がその伝統とは異なる部分があり、今後どううまく交わっていけるのか、ということを分かりやすく解説したほうがよかったなと思っています。

この映画の見どころが岡田君とあおいちゃんというだけでは、なんとなくもったいないと思ってしまいました。