今宵はちょっと映画でも

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2019-01-01から1年間の記事一覧

『リリーのすべて』あらすじ&感想/エディ・レッドメインは凄い

2015年 レ・ミゼラブルのトム・フーパー監督 原題: The Danish Girl。 1900年初頭に、世界初の性別適合手術を受けた、デンマーク人のリリー・エルベを題材にした小説をもとにした映画です。リリーのすべて (字幕版) あらすじ 1926年デンマークのコペンハーゲ…

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』/映画のあらすじ&感想/タランティーノ監督が仕掛けたおとぎ話

2019年公開 クエンティン・タランティーノ脚本・監督 レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピットという2大スター共演の話題作です。 あらすじ 1969年 かつて西部劇のスターだったリック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)はハリウッドの新しい流れに…

『ソロモンの偽証』あらすじ&感想/長ーいけどそれだけの価値があります

2015年公開。成島出監督。宮部みゆき原作。前編・事件と後編・裁判の2部構成です。順を追って公開されました。 あらすじ 涼子は教師として赴任した母校の中学で23年まえの出来事を思い出していた。いまでは伝説となっている学校裁判のことを。 1990年、大雪…

『散歩する侵略者』映画のあらすじ&感想/笑えるぐらい突っ込みどころばかりだが面白い題材です

2017年公開。同名の舞台作品の映画化です。侵略者がそのへんを散歩しているという、面白い設定に惹かれて観ました。が、あまりの突っ込みどころにストーリーを忘れそうになりました。散歩する侵略者 あらすじ 鳴海の夫真治はしばらく行方不明になっていたが…

『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』映画のあらすじ&感想

2008年公開 デビッド・フィンチャー監督。1922年に書かれたフィッツジェラルドの短編をもとにしています。 日本映画の「飛ぶ夢をしばらく見ない」を思い出しました。こちらは山田太一原作で、女性が若返るのですが。どちらかというと、山田太一版が私は好き…

『ルパン三世 カリオストロの城』映画のあらすじ&感想/アニメ映画の金字塔

1979年公開。宮崎駿の最初の監督作品。いつもは赤いジャケットのルパンが青緑色のジャケットを着ています。実は、テレビの第1シリーズでは青緑だったのです。 あらすじ 日本からやってきた盗賊のルパン三世たちは、モナコの国営カジノから大金を盗み出すこと…

『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』映画のあらすじ&感想

2011年 J・J・エイブラムスが製作に名を連ね、スピーディーでスケールも大きく、抜群に面白い作品となっています。M:Iシリーズの中でどれか一つ観るとしたら、私はこの作品を推します。 洒落たオープニングから結末まで、すみずみまで気を配られているのと…

『アリスのままで』映画のあらすじ&感想/ジュリアン・ムーアの演技はすごい

2014年公開 原題: Still Alice ベストセラー小説の映画化です。小説「Still Alice」の邦題は「静かなアリス」。Still・・静止した、それにもかかわらず。つまり「それでもまだ私はアリスのままだ」ということですね。 あらすじ 言語学者のアリスは仕事も充実…

『レオン』映画のあらすじ&感想/私の中で殿堂入りした傑作

1994年作品。リュック・ベッソン監督の名を一躍世界に広めた傑作です。完全版でご覧ください。 あらすじ レオン(ジャン・レノ)はニューヨークに生きる孤独な男。同じイタリア系のマフィアのボスのトニーから仕事をもらい、殺し屋を生業としていた。 日ごろ…

『きっと、星のせいじゃない。』映画のあらすじ&感想

2014年公開。決して悲しいだけの映画ではありません。若くしてガンに侵されて、どう自分の生を生きたかという映画です。ベストセラー小説「さよならを待つふたりのために」(ジョン・グリーン)の映画化です。 あらすじ インディアナポリスに住む10代の女の…

『コクリコ坂から』映画のあらすじ&感想/この作品、もっと評価されてもいいのに

2011年 宮﨑吾朗監督 コクリコとはフランス語でひなげしのことです。 コクリコ坂から [DVD] あらすじ 1963年横浜の女子高生・松崎海は海の見える丘に建つコクリコ荘を切り盛りしていた。 海の父は船乗りで、朝鮮戦争の時の機雷で亡くなっていた。毎朝、海は…

『インセプション』映画のあらすじ&感想/ラストをどう解釈しますか?

2010年 クリストファー・ノーラン監督。難解と言われていますが、それだけではありません。優れています。 あらすじ コブはターゲットの人物の「無意識」に侵入し、その人物の夢から重要情報を引き出す産業スパイだった。 日本人実業家サイトウはターゲット…

『ロケット・マン』映画のあらすじ&感想/Your Songができた瞬間まではよかった

2019年 世界的ミュージシャン、エルトン・ジョンの半生を描いています。Your Songには涙しました。さらに、タロン・エガートンの圧倒的歌唱力にはおどろきびっくりでした。ロケットマン (字幕版) あらすじ オレンジ色の衣装に羽を付けた姿の男が、薬物治療の…

『小さいおうち』/映画のあらすじ&感想/じつは大きい物語です

2014年公開 山田洋次監督。私だったら松たか子に主演女優賞を送ります。完ぺきな演技でした。 あらすじ 大学生の健史の大叔母のタキが亡くなった。遺品の中からタキが書いた自叙伝が出てきた。「おばあちゃん」と呼び懐いていた健史がタキに、若い頃の話を書…

『gifted/ギフテッド』映画のあらすじ&感想/子どもの幸せって何だろう

2017年公開 ギフテッドとは、先天的に高度な知能を持っている人のことをあらわす言葉です。つまり天才のこと。 あらすじ 7歳のメアリーはフロリダの小さな町で、叔父のフランク(クリス・エバンス)、片目の猫フレッドと貧しいながらも楽しく暮らしていた。 …

『風立ちぬ』映画のあらすじ&感想/ユーミンの曲が心に沁みます

2013年 宮崎駿監督・脚本 「堀越二郎・堀辰雄に敬意をこめて」とポスターに記されています。 「風立ちぬ」とは作家・堀辰雄の代表作で、長野で油絵を描く少女綾子と出会い病気で亡くした経験が題材となっています。 堀越二郎とは、実際の航空技術者です。実…

『ステキな金縛り』映画のあらすじ&感想

2011年 三谷幸喜監督・脚本。いつもより地味だけどやっぱり抱腹絶倒でした。 あらすじ 妻殺しの罪で裁判にかけられる矢部は、担当の三流弁護士のエミに無実を主張した。「その日はアリバイがある。一晩中幽霊に金縛りになっていた」というのだ。 しかしこの…

『千と千尋の神隠し』映画のあらすじ&感想

2001年、スタジオジブリの最高傑作・集大成ともいえる作品が誕生しました。国内の興行記録を塗り替え、海外でも絶賛され、アカデミー外国作品賞を受賞しました。 21世紀、アニメーションは完全に子供だけのものではなくなった、その象徴のような作品でしょう…

『わたしを離さないで』映画のあらすじ&感想

ノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロの小説を2010年に映画化。SF小説と呼ばれることもあるようですが、それは違うような気がします。 あらすじ 別の世界の1952年、不治の病とされていた病気の治療が可能になる。 1978年、キャシーは介護人として手術を…

『ブレードランナー』映画のあらすじ&感想

1982年公開 リドリー・スコット監督 この時代にこんな世界感の作品を作るなんて。その後、数十年たっても世界中にファンがいるようです。確かにいつ見ても新鮮に思えるSF作品です。 あらすじ 大企業であるタイレル社は、遺伝子工学の進歩によりレプリカント…

『マイマイ新子と千年の魔法』映画のあらすじ&感想/驚きました、名作です

驚きました。題から想像した内容の何倍も面白くて、しかも感動しました。遠い昔、はじめてジブリのアニメに感動した時のあの感覚を思い出しました。 マイマイ新子と千年の魔法 「この世界の片隅に」の片淵須直監督の、1つ前の作品です。高樹のぶ子の自伝的小…

『新聞記者』映画のあらすじ&感想/こういう映画を作るべき、そして観るべき。

政治とか新聞とかって難しい話だから・・と敬遠されがちなテーマ。だけどこの映画で表現されているのは人間としてどう生きるのかという問いかけ。【 映画パンフレット 】 新聞記者 松坂桃李とシム・ウンギョンが向き合う「大きな」ものに私たちも向き合える…

『天気の子』映画のあらすじ&感想

もう一度見たくなる映画、とでも言いましょうか。あの曲たちが流れ、心地よい雨の音が流れる空間に、もう一度身を置きたくなります。新海誠監督作品 天気の子 公式ビジュアルガイド 前作の「君の名は。」は社会現象になるほどブレイクしましたが、そのあとの…

『言の葉の庭』あらすじ&感想/観るべきです。この映画。

2013年 新海誠監督作品。「雷神(なるかみ)の少し響(とよ)みて降らずとも我は留らむ妹し留めば」雨の新宿御苑のベンチで二人は出会いました。雨が降ればあなたを留めておくのに、という歌に対して詠まれた返し歌の意味は、雨なんて降らなくてもあなたが引…

『ブロークバック・マウンテン』映画のあらすじ&感想

一生に一度の大切な人に出会うことができたのに、それはとてつもなく切ないことだった。出会わなければよかったかもしれないほどに。ブロークバック・マウンテン (字幕版) 2005年 アン・リー監督。アカデミー監督賞などを受賞しましたが、作品賞は逃しました…

『秒速5センチメートル』映画のあらすじ&感想/きゅんと胸が痛くなります

新海誠監督の2007年の作品。3部作のオムニバスで、それぞれ独立した物語が連作で描かれています。悲しいテーマだな、と思いました。 あらすじ 「ねえ、秒速5センチなんだって。桜の花の落ちるスピード。秒速5センチメートル」そう言った明里の声がいつも貴樹…

『未来を花束にして』あらすじ&感想/無名ですが良い映画

こういう映画を紹介するためにこのブログを立ち上げたと言っても過言ではありません。 2015年公開 イギリス映画。原題:Suffragette 1910年代に婦人参政権を求めて戦った女性たちの物語です。Suffragette(サフラジェット)とは、婦人参政権論者のことです。…

『雲の向こう、約束の場所』映画のあらすじ&感想/随所にキラリとしたものが

2004年 新海誠監督の初めての長編アニメーション作品。すべてがまだ未熟な作品ですが、とてつもない才能と可能性を感じさせてくれます。クライマックスで「あ、このシーンは・・」となるところが。それはのちの「君の名は。」を思い起こさせる場面です。 雲…

『ほしのこえ』映画のあらすじ&感想/なんか・・せつない映画

あの「君の名は。」の新海誠監督の、最初の劇場公開作品です。短編ながら、その後開花する才能を予感させるには十分な作品でした。ただ、この作品が完璧なものではまだ無いとは言えるでしょう。ほしのこえ あらすじ 2046年 中学3年生のミカコとノボルは、互…

『スラムドッグ$ミリオネア』映画のあらすじ&感想/これは名作映画

2008年 アカデミー作品賞含め8部門受賞。インドが舞台のイギリス映画です。映画に新しい風が吹いてきたのを感じてワクワクした作品でした。 スラムドッグ$ミリオネア (字幕版) あらすじ インドで放送されている人気番組「ミリオネア」。スラム街で生まれ育…